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【鹿児島】甲南高校の大学進学実績(合格実績)の分析【2019年度版】


甲南高校は毎年しっかり進学実績を出してくれる点で信頼できる高校です。進学実績が悪かったり下がり続けたりしている学校は、出すのが遅れたりそもそも出さなくなったりすらしますからね。その点甲南高校はさすがです。

今回の記事では、甲南高校の2019年度、2018年度、2017年度における「国公立大学合格実績」「私立大学合格実績」「現役合格率」「難関大学合格率」などをまとめています。 

 

 

1、甲南高校の国公立大学進学実績(2019年度・2018年度・2017年度)

では、まずはシンプルに大学進学実績をご覧ください。3カ年分を現役・浪人別でまとめています。

 

1-1甲南高校は国公立大学と現役合格が特徴

 

≪国立大学進学実績≫

  2017年度 2018年度 2019年度
大学名 現役 合計 現役 合計 現役 合計
北海道大学   1       1
東北大学            
茨城大学            
筑波大学     1 3   2
千葉大学 1 1 1 2 1 1
お茶の水大学 1 1 1 1    
東京大学 1 1 1 1    
東京語国語大学     1 1    
東京学芸大学     1 1 2 2
東京芸術大学            
東京工業大学            
一橋大学 1 1     1 1
横浜国立大学 2 3 1 1 1 1
静岡大学       1 1 1
名古屋大学       1 1 3
京都大学 1 3 1 2 1 1
大阪大学 4 7   1 1 2
大阪教育大学            
神戸大学 2 4     2 2
奈良女子大学 2 2 1 1    
岡山大学 3 3       1
広島大学 8 9 4 5 17 18
山口大学 1 2 2 2 2 2
九州大学 20 21 23 28 20 26
九州工業大学 10 12 8 9 9 10
福岡教育大学 3 3 3 4 3 3
佐賀大学 3 4     1 2
長崎大学 3 3 4 5 5 6
熊本大学 12 16 23 25 16 17
大分大学     1 1 3 4
宮崎大学 1 2 1 4 1 2
鹿児島大学 111 125 93 100 100 118
琉球大学 1 1 1 1    
その他 17 19 6 7 7 8
国立大学合計 208 244 178 207 195 234
合格占有率 65.0% 76.3% 55.6% 64.7% 60.9% 73.1%

 

 

≪公立大学進学実績≫

  2017年度 2018年度 2019年度
大学名 現役 合計 現役 合計 現役 合計
国際教養大学 1 1 1 1    
首都大学東京     2 2 2 2
横浜市立大学     2 2 1 1
都留文科大学     1 1    
名古屋市立大学   1 1 1    
大阪市立大学 1 1        
大阪府立大学         5 5
神戸市外語大学   1 1 1 2 2
岡山県立大学   1        
県立広島大学 1 1     1 2
山口東京理科大学     2 3 3 4
下関市立大学 1 1 1 1    
北九州市立大学 6 6 4 4 2 2
福岡県立大学 3 3 3 3    
福岡女子大学 1 1 1 1 2 2
熊本県立大学 2 2 4 4 1 2
長崎県立大学 2 2 1 1    
宮崎県立看護大学         1 1
宮崎公立大学         1 1
その他 1 3 3 4 2 5
小計 19 24 27 29 23 29

 

 

≪国公立大学合計≫

  2017年度 2018年度 2019年度
  現役 全体 現役 全体 現役 全体
国公立合計 227 268 205 236 218 263
合格占有率 70.9% 83.8% 64.1% 73.8% 68.1% 82.2%

 

 

 

では、国公立大学の合格者数と占有率を現役・全体に分けて確認していきましょう。

 

[国公立大学合格者数]

2019年度 現役218名(68.1%) 全体263名(82.2%)

2018年度 現役205名(64.1%) 全体236名(73.8%)

2017年度 現役227名(70.9%) 全体268名(83.8%)

 

甲南高校の特徴でもありますが、国公立大学の占有率がとても高いです。加えて、現役での合格率が64%~71%程度ある点は驚異的な数字です。現役で、ですからね。とりあえず国公立大学へ受かりたいなら甲南高校はおすすめできます。

 

 

1-2甲南高校における九州大学と難関大学合格実績

 

≪難関国立大学進学実績≫

2017年度 2018年度 2019年度
現役 合計 現役 合計 現役 合計
難関大学合格者数 33 46 28 39 29 39
難関大学合格率 10.3% 14.3% 8.8% 12.2% 9.1% 12.2%

 

(※ここでの難関大学とは、旧帝国大学の7大学に、東京工業大、一橋大、お茶の水女子大、東京外語大、横浜国立大、神戸大、国立大学医学部医学科を加えたものと定義しています。また判明分のみの数字であり完全に正しいとは限りません。)

 

 

なんといっても特筆すべきは九州大学合格者数です。現役20名全体で26名

現役での九州大学合格者数は鹿児島県内で堂々の1位です。鶴丸高校を抑えてます。

さらに九州大学医学部医学科にも2名の合格者を出しています。これも鹿児島ではラサールに次ぐ実績です。

鹿児島における九大の王ですね。

 

次に、例の如く難関大学合格者数をカウントしてみましょう。旧帝国大学の7大学に、東京工業大、一橋大、お茶の水女子大、東京外語大、横浜国立大、神戸大、国立大学医学部医学科を加えた大学の合格者数と合格占有率です。

 

2019年度 現役29名(9.1%)       全体39名(12.2%)

2018年度 現役28名(8.8%)       全体39名(12.2%)

2017年度 現役33名(10.3%)        全体46名(14.3%)

 

今年度もまずまずの具合でしょうか。だいたいこの近辺の合格者数で推移しています。

参考までに 鶴丸高校と中央高校の難関大学合格者数も掲載しておきます。

 

鶴丸高校

2019年度 現役60名(18.8%) 全体122名(38.1%)

 

中央高校

2019年度 現役6名(1.9%) 全体6名(1.9%)

 

 

このように比べてみるとやはり合格者数では鶴丸高校に及びません。とはいえ甲南高校は現役合格率と全体合格率の差が小さく、難関大学においても現役の割合が非常に高いと言えます。鶴丸高校では半数以上の62名が浪人による合格者であるのに対し、甲南高校では10名ほど、3.1%程度でしかありません。

当然学校の文化の差もあると思います。鶴丸高校は浪人することを恐れず難関大学に果敢に挑戦することに対し、甲南高校は比較的手堅く受かりにいっている印象はあります。どちらが良いということはありません。ただ、上位10%程度が現役で難関大学へ合格できていることを考えると、希望がある高校だと思います。中央高校とは大きく進学実績に差がありますね。

 

 

 

 

2、甲南高校における私立大学の進学実績は?

 

私立受験に関しては一人当たり複数の大学を受験できるため合格実績に指標としてはそれほど高くありませんが参考にはなります。

 

 ≪主要私立大学合格実績≫

  2017年度 2018年度 2019年度
大学名 現役 合計 現役 合計 現役 合計
青山学院大学 2 2 2 3    
学習院大学   2 1 1    
慶応義塾大学 1 1 2 5 2 3
国際基督教大学 2 2        
上智大学     1 1    
専修大学   2     2 5
中央大学 5 8 4 7 3 11
津田塾大学 2 2 1 1 1 1
東京女子大学 1 1 1 1   2
東京理科大学 2 3   1    
日本大学 1 2 1 2 1 3
日本女子大学   2 1 3   2
法政大学   2 3 5   1
明治大学 2 9 4 8 6 7
立教大学 2 4 2 8   4
早稲田大学 2 3 4 7 3 3
同志社大学   6 6 11 4 7
立命館大学 12 17 5 10 4 11
関西大学 1 1 4 5 2 4
近畿大学 5 8 1 6 7 12
関西学院大学 1 3 3 4   1
西南学院大学 10 12 17 20 14 25
福岡大学 20 25 24 29 15 26
崇城大学 6 8 10 14 11 14
鹿児島国際大学 4 7 7 7 10 11
鹿児島純心女子大学 5 5 2 2 5 5
自治医科大学            
その他 46 68 40 53 49 66
合計 132 205 146 214 139 224

 

 

では有名私立大学をグループとして抽出してみます。

 

[早慶上智(進研模試偏差値73~78程度)]

2019年度 現役5名 全体6名

2018年度 現役7名 全体13名

2017年度 現役3名 全体4名

 

[MARCH(進研模試偏差値62~72程度)]

2019年度 現役9名 全体23名

2018年度 現役16名 全体32名

2017年度 現役11名 全体27名

 

[関関同立(進研模試偏差値59~74程度)]

2019年度 現役10名 全体23名

2018年度 現役18名 全体30名

2017年度 現役14名 全体27名

 

私立大学は国立大学と比べて筆記試験で課される教科数が少なく、主に3~4教科で受験することが可能となっています。とは言え、首都圏の難関私立大学ともなるとかなり難しい受験となります。早稲田大学や慶應義塾大学であっても3教科で受験することが可能ですが、問題難易度も合格難易度も九州大学よりずいぶん高い印象です。(偏差値では圧倒的に早慶上智が上です。)

特に今年度(2019年度)の受験は関東の難関私立大学は難しかったと思います。例えば甲南高校のトップクラスに在籍していたとしても国立大学の片手間で合格するのは至難です。特に慶應、早稲田は東京大学や一橋大学レベルの学生と競合することになります。またMARCHも倍率が極めて高くなってきており(50倍とか)、本格的に受かりにいかなければ受かりません。

その点、甲南高校を含めて鹿児島の高校勢は弱いと思います。全国模試もセンター試験も全教科受験が基本ですし、補習や宿題等含め、国立対策一色の印象があります。

私立大学受験生は、実際には3教科に重点を置いて対策した方が確実に合格しやすいです。そして首都圏の高校生は、当たり前のように私立型の受験勉強をしてきています。もし、私立大学を専願していく学生であれば、早めに計画をたてた方が良いと思います。

控えめに述べましたが、難関私立はマジで難関です。

 

 

3、まとめ

 

今回は、甲南高校の進学実績についてまとめました。先にも触れましたが、甲南高校は合格実績を毎年現役と浪人まで分けてきっちり情報を出してくれるniceな高校です。

 

特徴は国公立大学の進学者数の高さ、現役合格率の高さです。高いです。一方で、難関私立大学にも合格者が出ているのですが、私立専願の学生にとっては対策しにくいと思います。

とりあえず私的にはしにくいです。ただ一時期に比べて私立大学受験の学生に対しても、理解を示してくれる先生が随分と増えてきた印象です。一時はまず国立大学志望へ変更するよう説得することから入ってましたからね。生きやすい時代になったものです。

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