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東大、医学部の合格実績なら、ラサール高校が全国最強であることを証明しよう。

東大、医学部の合格実績なら、ラサールが全国最強であることを証明しよう。

 

2018年度、ラサール高校の大学合格実績がずば抜けているという分析結果がでましたのでご報告します。

 

 

伝統ある進学校として知られるラ・サール中学・高校(鹿児島)ですが、全盛期と比べると東京大学の合格者が低迷し、勢いが衰えたかに見えています。ところが、細かくデータを分析してみると、今でも全国最上位の合格実績と合格率を出していることが分かってきました。特に、東京大学、京都大学、国立医学部の合格実績では群を抜いています。
さらに、驚異的なのが、6年間(ないし3年間)での学生の驚異的な伸び率です。ラ・サール中学・高校では、天才を集めて才能で難関大学へ合格させていくというよりも、秀才をとにかく鍛えこみ実直な勉強の質と量の面から、難関大学へ合格させていることが伺えます。
今回は、全国の有名進学校と比較しながら、ラサール中学・高校の優位性と、その課題についてまとめました。

 

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ラサール高校の最盛期と東大合格者数の推移

ほんの10年ほど前までは、東京大学の合格者数が、難関進学校における序列の絶対的な指標として用いられていました。現在では、上位学生の医学部志望者数の増加と、それに伴う難易度の高騰、さらには都心部を中心とした海外大学への進学者の発生により、東京大学のみで進学校の優劣を決めるのは無理があります。それでも、依然として東大合格者数が特別な指標であることには変わりありません。

下の表は、1980年から2018年までのラ・サール高校における東大合格者数とその推移をグラフ化したものです。ご覧の通り、1980年代は最盛期といえます。80年代の東大合格者数の年平均は99.5名、1985年には117名と、同年の卒業数に対し半数以上が東京大学へ進学しています。1984年には東大合格者数で灘高校、開成高校に次ぐ全国3位、1985年と1987年も全国3位、1991年と1993年には開成高校に次いで全国2位、と飛ぶ鳥を落とす勢いです(受験界ではラサール強すぎ\(^o^)/オワタと絶賛されていました)。

ですが次第に合格者数は減少し、1990年代には年平均80.9名、2000年代は、57.2名と半数程度まで落ち込んでいます。2015年には過去40年間で最低の25名を記録し(受験界ではラサール単純に\(^o^)/オワタ と言われ放題でした)、直近の9年間では、36.3名と、1980年代の36%にまで減少しています。

 

ラサール高校における東大合格者数の推移 

年度 合格数 年度 合格数 年度 合格数 年度 合格数
1980 104 1990 64 2000 73 2010 36
1981 88 1991 105 2001 87 2011 29
1982 104 1992 81 2002 78 2012 30
1983 82 1993 107 2003 52 2013 40
1984 110 1994 81 2004 42 2014 41
1985 117 1995 73 2005 50 2015 25
1986 87 1996 87 2006 50 2016 44
1987 115 1997 63 2007 48 2017 40
1988 96 1998 77 2008 39 2018 42
1989 92 1999 71 2009 53    
平均 99.5 平均 80.9 平均 57.2 平均 36.3

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(2018年のビットコインチャートを思わせる推移です…。)

 

 

 

ラサール高校の現在の合格率もずば抜けている

これだけの情報から判断すると、ラサール高校の合格実績(進学実績)が低迷しているように思われるかもしれません。結論から言いますが、未だラサール高校は衰えていません。少なくとも総合的なラサール高校の実績は全国屈指(5本の指には入る)であると思っています。まずは、下の表をご覧ください。

 

順位 学校名 偏差値 卒業生 東京大 京都大 国立医学部 東大医
京大医
合計 合格者
/
卒業生
1 筑波大学駒場附属 72 162 109 2 31 17 125 77.2
2 71 219 92 42 97 37 194 88.6
3 開成 71 398 175 10 58 12 231 58.0
4 東大寺学園 68 210 18 57 59 11 123 58.6
4 聖光学院 68 231 72 3 33 4 104 45.0
4 渋谷教育学園幕張 68 372 48 13 46 2 105 28.2
7 東京都立小石川 67 155 12 2 6 20 12.9
7 筑波大附属 67 231 38 4 28 1 69 29.9
7 桜蔭 67 231 77 3 38 9 109 47.2
7 麻布学園 67 304 98 15 18 4 127 41.8
11 女子学院 66 224 33 9 12 7 47 21.0
11 栄光学園 66 173 77 3 2 2 80 46.2
13 西大和学園 65 313 30 57 55 0 142 45.4
13 甲陽学院 65 194 27 43 45 5 110 56.7
15 武蔵 64 169 27 10 11 1 47 27.8
15 駒場東邦 64 233 47 11 30 1 87 37.3
15 お茶の水大学附属 64 119 3 0 5 0 8 6.7
15 早稲田 64 298 38 3 14 1 54 18.1
19 洛南 63 464 20 76 105 15 186 40.1
19 広尾 63 260 1 1 7 0 9 3.5
19 東京都立両国 63 188 3 2 3 0 8 4.3
19 渋谷教育学園渋谷 63 205 25 5 8 0 38 18.5
19 攻玉社 63 242 13 0 10 0 23 9.5
19 浅野学園 63 259 42 5 15 1 61 23.6
25 本郷 62 303 17 3 9 0 29 9.6
25 函館ラサール 62 186 1 1 6 0 8 4.3
25 海城 62 320 48 11 37 0 96 30.0
25 久留米大附設 62 195 23 13 55 1 90 46.2
25 ラサール 62 225 42 10 85 4 133 59.1
30 東海高校 58 425 30 38 126 6 188 44.2

 

(偏差値は日能研R4を参考に作成。複数日程ある場合は、基本的に低い日程の偏差値を優先。国立大学医学部の合格者数に防衛医科大学は含めない。各合格者数には浪人生の実績を含める。合格者数は判明分のみで、実際の合格者数を保証数るものではない。偏差値ランキングは上位大学を上から順番に掲載したものではない。)

 

この表は、東京大学の合格者だけではなく、京都大学と国立大学の医学部医学科の合格者数をまとめたものです。これは、関西の上位高校では京都大学への志向が高いこと、国立大学医学部の志望者数と受験難度が東京大学や京都大学に匹敵するほど高くなったことが所以です。

表の偏差値は日能研R4を参考にして作成しました。日能研の模試では、難関校受験を目指す学生が集まるため、一般的な高校受験や大学受験の偏差値よりはるかに低く出ます。

鹿児島の皆さん、なんと我らがラサール中学・高校よりも入試偏差値が高い学校が、表にまとめた学校だけで24校もあります。世も末です。偏差値の最上位は、東京の中高一貫公立校「筑波大学駒場附属中学・高校」です。偏差値72とは、ラ・サール中学・高校の偏差値が62よりも10ポイントも高いことになります。偏差値62は、難関校を目指す母数全体の上位11.51%であるのに対し、偏差値72は上位1.39%です。えらい違いです。次いで、順当に「灘中学」や「開成中学」が偏差値71と追従しています。

 

この上位3校の合格者数は別格です。筑波大学駒場附属では卒業者数が162名に対し、東京大学で109名、医学部で31名の合格者数を出しています。灘高校では卒業者数219名に対し、東京大学92名、医学部97名、京都大学42名とほぼ完ぺきな合格実績です。(ちなみに東大医学部17名、京大医学部22名となっています…。)そして、開成高校は、なんといっても東京大学の合格者数175名。37年間にわたり全国1位と圧倒的な実績です。

 

では、ラサール高校はどうでしょうか。卒業者数225名に対して、東京大学42名、京都大学10名、国立大医学部85名、合計で133名となっています。これは総合的な合格実績において、実はとても高い実績です。どのくらいすごいのか、下の表をご覧ください。

 

 

合格率順位 順位 学校名 偏差値 卒業生 東京大 京都大 国立医 東大医・京大医 合計 合格者/卒業数
1 2 71 219 92 42 97 37 194 88.6
2 1 筑波大学駒場附属 72 162 109 2 31 17 125 77.2
3 29 ラサール 62 225 42 10 85 4 133 59.1
4 5 東大寺学園 68 210 18 57 59 11 123 58.6
5 3 開成 71 398 175 10 58 12 231 58.0
6 14 甲陽学院 65 194 27 43 45 5 110 56.7
7 9 桜蔭 67 231 77 3 38 9 109 47.2
8 12 栄光学園 66 173 77 3 2 2 80 46.2
9 28 久留米大附設 62 195 23 13 55 1 90 46.2
10 13 西大和学園 65 313 30 57 55 0 142 45.4
11 4 聖光学院 68 231 72 3 33 4 104 45.0
12 30 東海高校 58 425 30 38 126 6 188 44.2
13 10 麻布学園 67 304 98 15 18 4 127 41.8
14 19 洛南 63 464 20 76 105 15 186 40.1
15 16 駒場東邦 64 233 47 11 30 1 87 37.3
16 27 海城 62 320 48 11 37 0 96 30.0
17 8 筑波大附属 67 231 38 4 28 1 69 29.9
18 6 渋谷教育学園幕張 68 372 48 13 46 2 105 28.2
19 15 武蔵 64 169 27 10 11 1 47 27.8
20 24 浅野学園 63 259 42 5 15 1 61 23.6
21 11 女子学院 66 224 33 9 12 7 47 21.0
22 22 渋谷教育学園渋谷 63 205 25 5 8 0 38 18.5
23 18 早稲田 64 298 38 3 14 1 54 18.1
24 7 東京都立小石川 67 155 12 2 6 20 12.9
25 25 本郷 62 303 17 3 9 0 29 9.6
26 23 攻玉社 63 242 13 0 10 0 23 9.5
27 17 お茶の水大学附属 64 119 3 0 5 0 8 6.7
28 26 函館ラサール 62 186 1 1 6 0 8 4.3
29 21 東京都立両国 63 188 3 2 3 0 8 4.3
30 20 広尾 63 260 1 1 7 0 9 3.5

 

 

一番右の「合格者/卒業数」とは、合格者数を卒業者数で割って100をかけたものです。これはいわゆる合格率」であるといえます。(合格者数には浪人生も含んでいるため現役生のみの合格率ではありませんが、条件はどの学校も同様です。)東京大学、京都大学、国立大学医学部医学科の総合格者を難関大学合格者と定義すると、ラサール高校の難関大学合格率は、入試偏差値で劣る他の進学校をごぼう抜きにして、あろうことか開成高校や東大寺学園まで抜き去り、第3位となっています。
ラサール高校のすごいところは、中学受験時には入学偏差値で圧倒的に差をつけられていたにも関わらず、入学後の中高6年間(ないし3年間)の指導で、全国の最難関の進学校の水準に追いつき、追い越し、最難関の大学受験を突破できるだけの学力にまで鍛え上げているところです。これ、本当にすごいと思います。

東京大学の合格者数だけで比較すると、ラサール高校は低迷しているように見えますが、全国の医学部人気に伴う東大志向から医学部志向への移行が、ラサール内においても明確にあり、東大志願者の減少と医学部志願者の増加による見かけ上の減少である可能性が高いです。国立大学の医学部医学科の合格数と京都大学の合格者数まで加味した結果では、未だラ・サール高校は全国屈指といえます。

 

 

 

ラサール高校はどうやってこれだけの進学実績を出しているのか

 

では、ラサール高校がどのようにして学力を上げているのか。こちらの記事にも詳しく書いていますが、(ラサール中学・高校の学生が知っておくべき6つの特徴)

 

とにかくたくさん勉強させています。

・・・・。

 

元も子もなくて大変恐縮ですが、でもそれが事実なのです。例えば、高校1年生にもなると、数学では、メジアンや4ステップの応用問題6~14題ほどの予習が課されます。(普通の高校は1,2題です。)

 

ちなみに、夏休みの宿題はこんな感じです。

 

 

 

 

 

 

 

多い。

 

なぜか最も宿題が多いのは古文だったりします。

毎週ある「週テスト」の範囲を、一部公開しますと、高校2年第一回週テスト範囲は以下の通りです。

 

【英語】
入試攻略 九大英語 第一回(全部)
英検準一級問題集 2017年度第一回(全部)
Vintage 問題番号858-1308
Circuit pp.4-13
英検準1級パス単1-100

 

【国語】
新精選文字力p82-p95
生きる小説語句
得点奪取現代文 第一章~第五章
更級日記:父のたより・父の死・夫の任官・夫の死・悲しき影・よもぎが霞
実践トレーニング古文単語 p100-p128
得点奪取漢文 問題1,2
錬成漢文 15,16

 

【数学】
青チャート I-1章 EXERCISES 6,10,11,12,16,17,27,28,35,43,44,45,47,48,49,
青チャート Ⅱ-1章 EXERCISES 2,3,4,5,6,10,15,17,20,21
Ⅱ-1章 EXERCISES 25,30,34,35,38,39,40,41,43,44,45,46,47

 

多いです。とにかく多いです。このような範囲の「週テスト」が、毎週月曜日に一教科、加えて、火曜日から土曜日までは別範囲の「朝テスト」が、さらに当然ながら「中間考査」「期末考査」「実力考査」「模擬試験」「英語検定」などが課されます。常識で考えたら分かりますが、テスト範囲を網羅しきることが物理的に困難です。それでもやり遂げるのがラサールの学生と、それをやりきらせるラサールの先生方。難関ラサール中学(高校)入試を突破してきた学生を、これでもかというほど鍛え上げることで、すさまじい合格実績を出し続けています。

 

 

 

ラサール高校の課題

 

ラ・サール高校がこれだけの合格実績を出す裏側では、やはりそれなりに痛みを伴っている部分があるのは事実です。最も大きなことは、ラ・サールのハイスピードなカリキュラムと膨大な予習やテスト対策に、ついていけない生徒が多いということでしょう。ラ・サールのカリキュラムは、とにかく上位層を伸ばすという方針です。感覚的には、問題なく課題をこなせているのは上位30%程度であるという印象を受けます。中位以降の生徒はついていくのに相当苦労しています。物理や数学などの平均点は30点台になることも珍しくありません。その結果、高校3年生にもなると、学校の進度を無視して独自のやり方で勉強を進めていく学生も一定数います(そしてそれなりに受かってます)。

驚くべきことに、これだけ医学部の合格実績を出していながら、医学部に特化した対策はほとんどなされていません。ほとんど東京大学の合格に全力をかけたカリキュラムで進みます。地元の鹿児島大学医学部や九州大学医学部の志望者は多いと推測されますが、それはそれ、ラサールはラサールなのです。ラサールは東京大学対策で突き進むのです。確かにそれは、ある程度仕方のないこのように思えます。少なくとも鹿児島大学の二次試験のレベル(入試難易度ではなく設問の難易度)に合わせていたら、東京大学の合格者は激減するでしょう。とは言え、高校3年生からは、医学部志望者は医学部志望者用のカリキュラムがあったら、学生にとってはさらに勉強しやすいとも思えます。

 

 

やっぱラサール高校が最強

いくつか気になる点もありましたが、それでも結論としては、声を大にしてラ・サール中学(高校)をお勧めしたいと思います。特に、東京大学や国立大学の医学部を目指すのであれば、第一志望としても、灘中学や開成中学などの難関中学(または高校)の併願校としても間違いありません。入試難易度と合格実績の関係では圧倒的に全国で最も成功している中学・高校と言って間違いありません。実際に、ラサールの上位層は、東大模試で1位を取っていたり、東京大学の入試本番でも1位を取ったりと、全国最高レベルの学力があります。またAO入試で東京大学へ進学した実績もありますし、ほとんど使われていないですが指定校推薦も実はあります。一方で、部活動や体育祭などの勉強以外の活動も盛んです。特に体育祭では応援団がばんばんバク転してます。学校の雰囲気も学生同士仲良くやっており、仲間意識も強いことも特徴です。卒業後のラサールOBとのつながりも地味にポイントが高い点です。

そして、ラサールへ入学後、テスト対策や予習等が回らなくなってきたら、ぜひ私にお声かけください(笑)。何とかしますので。

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