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MARCH受験がぜんぜん簡単な理由【後編】

MARCH受験がぜんぜん簡単な理由 後編 

 

 

私立受験の最大のメリットは、複数大学、複数学部の併願が可能であること。

国立大学では、一つの大学を一回のみしか受けられませんが、私立大学では復習の受験校を組み合わせることができます。MARCHは、その組み合わせによって、かなりの学生に手の届く大学となっています。合格率の計算式も書き残しておきます。

 

 

 

 

今回は後編です。【前編はこちらから】

 

 

MARCHはMARCH

 

MARCHで最も難関なのは、立教大学の異文化コミュニケーション学部です。進研模試での偏差値が75。次いで、中央大学の法学部は偏差値74。

 

高いですね(笑)

 

偏差値75というのは受験生全体の0.62%です。普通のMARCH受験とは比べものにならないほど難関な受験となっています。ただ、MARCHに入学したいだけなら、このような難関学部を受験する必要はありません。(もしも、この学部に挑戦したい方は、しっかりと偏差値を上げればよいだけです。ロググラム自習教室のHPを参照してください。)

 

ですが、学部にこだわらず、学科も絞らなければ、MARCHといえど難関な受験ではなくなります。

 

≪GMARCHの文理別、最も偏差値の低い学部≫

 

大学 理系学部 偏差値 文系学部 偏差値
明治大学 理工学部 5860 文学部 6472
青山学院大学 理工学部 5660 地球社会共生学部 6570
立教大学 理学部 6063 文学部 6270
中央大学 理工学部 5861 文学部 6170
法政大学 理工学部 5558 社会学部 6467
学習院大学 理学部 5657 文学部 6468

 

これらの学部はいずれも偏差値にいかんにかかわらず、GMARCHを代表する有力な学部です。理系は分母の学生の学力水準が高いため、どの大学も偏差値が低めに出ています。一概に文系と比べて簡単とは言えません。

 

上の表を見ると、明治大学の文学部の最も難関な学科の偏差値は72ですが、最も簡単な文学部の学科では偏差値は64しかありません。法政大学を見てみると、理工学部では偏差値55でラインを越えます。ちなみに偏差値55というのは全体の上位31%です。立教大学異文化コミュニケーション学部が全体の0.62%だったことを考えると、非常に合格しやすいレベルといえます。

 

 

 

 

私立大学の偏差値は、国立大学の偏差値とは全くの別物

 

私立大学の受験は基本的に3教科または2教科の受験となります。

 

国立型の受験が6科目の試験を課すことを考えると、教科を大幅に絞ることができ、限られた時間でもかなり対策を立てやすいです。理系なら数学、文系なら英語に特化すれば、一気に合格率を上げることができます。3教科受験であれば、一気に時間を割いて集中的にその強化に傾注できるため、習得曲線の閾値を超えることが容易ですし、タスクがシンプルになるため没頭もしやすくなります。(詳しい勉強法に関してはロググラム自習教室の受験情報記事を参照してください。)6科目を偏差値70にまで上げる受験と、3科目を偏差値70にまで上げればよい受験とでは、難易度が全く異なります。

 

 

 

私立大学の合格率は、出願の仕方で30%上がる

 

私立大学受験のメリットは複数回受験による、合格率の操作が可能であることです。

 

受験の合否は確率論でしかありません。上記に記載したMARCHの偏差値は、進研模試でC判定のでる偏差値です。合格率はおよそ50%程度。

では、偏差値55がC判定ラインである法政大学の理工学部を、偏差値53で受けるとします。その場合の合格率はおよそ40%程度であると推測されます。それだけでも受ける価値はあるでしょう。合格率は単純に40%です。

 

ですが、私立大学の合格率はここから一気に跳ね上げることができます。

概ねの私立大学は、個別日程と統一日程というように、同一学部においても少なくとも2回の受験が可能です。

 

さて、40%の合格率で、2回の受験に挑んだ場合どうなるか。結果だけ先に載せましょう。

合格率40%で2回受験をした場合の合格率…

 

64%

 

合格確率が落ちる確率と逆転しました。受かる可能性の方が高くなっています。

ちなみに計算法は、少なくともどちらか一方が合格する確率を出せばよいので、

「全事象」から「どちらも落ちる確率」を引きます。

(1-0.6×0.6)×100=64% ←少なくともいずれかが受かる確率

 

併願を増やせば、まだまだ合格率を上げられます。

次に、法政大学の理工学部を2回受験し、明治大学の理工学部(偏差値58)を1回併願した場合の合格率を求めましょう。

 

法政大学の合格率が40%、明治大学の合格率を30%と仮定すると、いずれかの大学に受かる確率は、

 

74%

 

高いですね(笑)

 

計算式は、(1-0.6×0.6×0.7)×100=74.8%

 

まだ上げることができます!

法政大学の理工学部を2回、明治大学の理工学部を1回、立教大学の理学部を1回併願した場合。

立教大学の合格率を25%と仮定すると、いずれかの大学に合格する確率は、

 

81.1%

 

とても高いですね(笑)

 

計算式は、(1-0.6×0.6×0.7×0.75)×100=81.1%

 

これが私立大学の受験の確率論です。

国立大学の受験ではこうはなりません。九州大学を受験する場合、模試での合格率が40%であれば、合格率は40%のままです。国立大学の前期試験はいずれかの大学を1回のみしか受けられないからです。複数大学を併願できない、本当の意味で一発勝負になります。ギャンブル性が高いとも言えます。

 

ですが、私立受験ではそうではありません。複数回受験すればよいですし、他大学との併願は日程次第でいくつでも可能です。私立大学受験を考えるならば、そのメリットは最大限に生かすべきです。どうしてもMARCH(学習院大学を含む)に行きたいのなら、十分な勝算をもって望めます。MARCHは偏差値が70を超えているから自分には無理と、はなからあきらめる必要は全くありません。偏差値70の国立大学受験とは難易度も合格率も全く違うのです。

 

 

今回の記事では、併願の仕方での合格率の向上についてまとめました。これは、受験の本質から少し逸れたメタ的な方法論とも言えます。偏差値70の大学に受かるための王道は、偏差値を70以上に上げることであるのは間違いありません。ロググラム自習教室では、そのための最善の勉強プログラムを生徒一人ひとりにおつくりしています。偏差値70でも75でも、やる気がある生徒の皆さんにはほぼ確実に突破できるように計画をおつくりし、日々の学習からサポートしています。

 

前編の記事はこちら。

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